「なぜ、時代は流れているのに、変化していく人と変化できない人がいるのか?」
山口周さんの「ニュータイプの時代」を読んで、そんな疑問が生まれました。
最近はコロナの影響もあり、急に時代が変わったと感じられる方も多いのではないでしょうか?
そんな中、時代と共に変化していく人と変化できない人への疑問に対するわたしの答えは「自分の思考を使っているか?使っていないか?」にあるように感じました。
変化する人が悪いわけでも、変化しない人が悪いわけでもなく、それぞれの特徴と時代の流れ考えたうえでの独自の意見をお伝えしたいと思います。
Contents
変わっていく人は自分で正解を探し、変わらない人は答えを聞いたまま信じる
山口周さんの「ニュータイプの時代」より、オールドタイプとニュータイプという言葉が出てきます。
オールドタイプとニュータイプの特徴を本より抜粋すると、
オールドタイプとは、今まで優秀とされてきた、順応で、論理的で、勤勉で、責任感の強いタイプです。
ニュータイプは、自由で、直感的で、わがままで、好奇心の強いタイプです。
そして、本ではオールドタイプは今後、急速に価値を失っていきニュータイプが大きな価値を生み出し、評価されるようになってくる
というように書いてあります。
これを、本で目にした時、わたしは変化できるのがニュータイプで、変化できないのがオールドタイプだからだなと直感で感じました。
そこで、それが何故なのか、掘り下げていくと、
オールドタイプには「問題が与えられるのを待つ」姿勢が身についているのに対して、ニュータイプには「問題を自ら探す」姿勢が身についているということです。
今まで学校でテストの問題が出た時に、なんの疑いもなく
- これに答えていれば大丈夫
- これに、答えていれば、親に褒められる
という思考がオールドタイプなのだとすれば、
- このテスト受けて何の意味があるの?
という、テストを受けることへの問題を見出し、意味を考える思考がニュータイプなのかもしれません。
答える能力に優れているオールドタイプは知識を本や自分より知識のある人から答えを見つけようとします。
これは言い換えると、知識は吸収できますが、思考は使ってません。
逆に問題に意味を考えるニュータイプは、知識はありませんが思考を使っています。
それは、問題に答えるのではなく、問題を作るのに秀でているということです。
学校で言う所の、テストがなくなり、テスト(問題)を作ること。探すこと。そして、そこに意味をつけることに優れているんです。
今まで、答える事にだけ集中していた、オールドタイプからすればとても難しいように、感じますが、
今まで、疑問や意味を見出してきた、ニュータイプからすれば、テスト(問題)を作ることは、答える事より簡単なのは、いうまでもありません。
これからの時代、「不便なこと」「問題」は無くなってきます。
オールドタイプが価値を失い、ニュータイプが価値を生み出すというのはそういった背景からな気がします。
という声が聞こえてきそうなので、もう少しお話しをしていくと、ニュータイプに比べ、自分の思考を使っていないオールドタイプは、本や知識のある人から情報を受け取ろうとします。
ですが、本に書かれていること、人から聞いたことは、すでに「古い」ということです。
伝統を守るように、オールドタイプはずっと古い情報を信じて変われないのではないでしょうか。
それは、この国がそういった人材を作っていく事を目指していたからのようにも感じます。
それに比べ、自分の思考をフルに使いながら生きているニュータイプは情報から自分で正解を見つけ出し、常に変化していくように感じるのです。
オールドタイプは予測しニュータイプは構想する
本を元に、オールドタイプは予測し、ニュータイプは構想するということを前提にお話しします。
構想とは、これからしようとする物事について、その内容・規模・実現方法などを考えて、骨組みをまとめること。また、その考え(goo辞書より)
ということです。
例えば、
「わたしはわたしが嫌いです、自分のことを好きになりたいけど、どうすればいいですか?」という人がいたとして、
この人は「自分の事が嫌い」という問題があります。
仮に「なんで嫌いなのですか?」と聞いたとして、
「太っていて、ブサイクだからです。」
と、答えたとすると、
オールドタイプは正解を見つけますので、「では、痩せましょう。痩せる方法は…」
と沢山の痩せる情報を与えた答えを出すでしょう。
これは、オールドタイプが痩せれば解決するという予測です。
しかし、ニュータイプは、問題を探しますので、
「太っていて、ブサイクだから嫌い
→他人からの目を気にしている
→自分に自信がなく、価値がないと思っている
→自分に価値をつけることで、周りからの目が気にならなくなる
→太っていて、ブサイクでも自分に価値を見出せば、自分を好きになれる
→自信をつけること」
といったような、流れで、「自分に自信をつけましょう…自信をつける方法は…」という答えになります。
これは、太っている関係なく、その人自身全体から、まず分解し、骨組みの一番問題となっている所を見た構想です。
ですが、この回答は、どちらをしても結局は自信はつくのをお気づきですか?
仮に、太っていて、自分がブサイクな事にコンプレックスをもった人は、痩せれば自信が生まれます。
ですので、ニュータイプのように、自信をつける方法を教えなくても、自信は痩せればつくんです。
ですが、問題なのは、オールドタイプの答えで、痩せたとしても、
「周りの目を気にする」
という、問題が残っている限り、周りから、また何かを言われれば、
「会話に上手に馴染めない自分が嫌いです。どうすればいいですか?」
という、悩みがオールドタイプの元にやってきて、「話し方を勉強しましょう」という答えを出してしまうのです。
ということは、オールドタイプは本当の意味で、相手を変化させる事が出来ないんです。
ですが、ニュータイプのような答えなら、
もうすでに周りからの目は気にならなくなったという、変化させることが出来るのです。
「問題を自分で探すのでは無く、答えを聞いたまま信じる(正解だと思う)人がいるから」
と、冒頭で書きましたが、
オールドタイプが、答えを予測し、判断するその「予測」とは、
- 誰かから聞いたこと(過去)
- 本で読んだこと(過去)
- 教えてもらったこと(過去)
なのに対し、ニュータイプの「構想する」とは
- 問題の骨組みを見つけだし(現在)
- 理想の現実になる為の(未来)
- その差を埋めること。
なので、オールドタイプはオールドタイプに話しを聞き、常に変わらないという状況が生まれるんです。
そして
「わたしはわたしが嫌いです、自分のことを好きになりたいけど、どうすればいいですか?」
に対して、
オールドタイプの、こうすれば変わるであろう「予測」は外れ、
ニュータイプの、こうあれば良い未来につながる「構想」は予定通りになるのです。
まとめ
今回は山口周さんの「ニュータイプの時代」より、変われる人と変われない人について記事を書きました。
この話を聞の中で、ニュータイプが凄くて、オールドタイプが劣っていると言いたいわけではありません。
ニュータイプに長所も短所もあるように、オールドタイプにも長所と短所があります。
しかし、これからの時代、変化できる人は急速に進んでいくのに対して、変化できない人は停滞すると感じたのは正直なところです。
ですが、逆をいうと、これまでがずっとオールドタイプの時代だったということです。
そして、このオールドタイプとニュータイプがいてこそ、世の中はうまく回っているということは明らかです。
2タイプが、上手くバランスをとって生きていくことが大切なように感じます。
ただ最後に話をつけくわえると、これからの時代、ニュータイプはニュータイプと過ごし、オールドタイプはオールドタイプで過ごすといった二極化という現象も今回記事を書きながら感じました。
最後まで読んで頂きありがとうございました。